なぜ屋久島か

子供の時から園芸が趣味で、庭がなかった時も、プランターを50個も使って、花や野菜を作ってきました。

今から17年前に、住み慣れた東京の下町を離れて、神奈川県の藤野町に引っ越し、藪を開墾して自分の畑を作りました。
そして、野菜や花だけじゃなく、果樹も植えました。
藤野に居た頃のブログはこちら

これが藤野の畑。平らなところは、こんな野菜畑にして、斜面には果樹を植えました。
1-P1010670

ガッカリしたのは、冬は氷点下5℃を下回るくらい寒いのに、リンゴやサクランボなんかができなかったこと。
どうやら夏が暑すぎるようです。そしてさらに残念なことに、冬が寒すぎるために、柑橘がうまくできませんでした。

桃やリンゴは薬をまけばできたと思いますが、無農薬ではできませんでした。
バラ科の果樹の多くは、夏の雨を嫌います。
もともと日本には向かないものなのです。

結局、うまくいったのは、キウイ、フェイジョア、ポポーなどの熱帯産の果物とヤマモモ、ブルーベリー、ブラックベリー、マルベリー(桑の実)などのベリー類でした。
熱帯産の柑橘がうまくできないのは、実がなるのが寒い時期になって、実が凍みてしまうからで、木は育てることができます。

日本の夏は高温多雨で、ほとんど熱帯です。
だから、藤野みたいな冬寒い所でも、一番簡単にできるものは、熱帯産なのです。

どうせなら、いっそ熱帯に行ってしまおうかという気持ちが徐々に芽生えて、固まってきました。
リタイヤ後は、冬暖かい所で余生を送りたい。

そして、日本の熱帯(亜熱帯)を探した結果、比較的台風の被害が少なく、山があって風光明媚な屋久島に白羽の矢がたちました。
藤野にいたころから、犬を連れて近所の里山に登るのが趣味だったことも理由の一つでした。

というわけで、やってきました屋久島。
お引越しは結構大変でしたが、これを機に断捨離して身軽になりました。