芽吹かない落葉果樹

モッチョム岳の新緑が、裾野から這い上がり、頂近くに達しても、硬い芽がそのままの果樹がいくつかあります。
アロニア、ジューンベリー、カシスです。
いずれも寒い地方原産の落葉小果樹です。
ダメかもしれないと思ってはいたのですが、それでもガッカリ。
カシスはフロリダでもできるような記述があったので、いけるかと思ったのですがねえ。

植物の芽吹きや花の時期を見ていると、植物によって春を知るやり方が違うことがわかります。
例えばツツジなんかは東京よりもずっと早くから咲き始めます。
また、ナツメは、東京あたりでは芽生えが遅く、夏近くならないと芽を出さないことが名前の由来だそうですが、これも春早々に芽吹きました。
これらは、春を感じるのに、温度を重視しているのでしょう。

しかし、キウイやブルーベリーなどの芽吹きは4月中旬以降で、相模原にいたときと変わりません。
これらは、純粋に温度で春を感じているわけではなさそうです。
彼らに春を教えているのは日長ですかねえ。

今年は4月に入ってから寒い日が続き、杉花粉のピークが大幅にずれ込み、相模原の時よりも遅いくらいでした。
スギは日長でも純粋な温度でもなく、温度の変化を感じているのかもしれません。
4月の上旬は最低気温が10℃を割って、1月と変わらない陽気でした。
暖冬だったがゆえに、冬と春を温度で区別することができず、杉が戸惑っているように感じました。

雑草取りも一段落と思っていたら、4月中旬から、ノボロギクやセンダンがにょきにょき芽生えてきました。
そういえば昨年も雑木の芽生えを抜ききれないうちに、一斉にノボロギクなんかが芽生えてきて、大わらわしているうちに、奥の方が林になってしまったんでした。
ただ今年は、昨年大わらわした手前側はほとんど芽生えて来ず、今大わらわしているのは昨年林にしてしまった奥のほうなのです。
ということは、今年の大わらわが終われば、来年はだいぶ楽になるのかもしれません。

コメント

  1. kita より:

    アロニア、カシスは初めての名前でしたので、調べてみました。ジャムとかに使うようですね。
    ジューンベリーは当方でも小さな苗を数本持ってますが、普通に越冬して小さな花をつけます。
    オープンガーデンで3mほどのジューンベリーを見たことが有りますが、何年かかるか分からないですね。

    こちらも30度近くになりましたので、バナナの新しい葉が出てきました。
    今年の冬は初体験で、バナナの花が冬(マイナス3-4度)を越しました。ビックリです。
    小さな実は青い状態で出てきましたが、葉が全て枯れていますので実が大きくなることはないと思いますが
    万一でも隣の養分をもらって大きくなってくれるとなおビックリですが。3本くらい花が越冬してます。

  2. うりこ より:

    ジューンベリーはそちらなら簡単に育つと思います。
    ブルーベリーよりは実が小さいですが、独特な味で、好きなんですけどねえ。

    たぶん、カシスやアロニアもそちらなら育つと思います。
    原産地は寒温帯から亜寒帯ですから、ちょっと無理をしても暖温帯までで、亜熱帯にかかるこちらでは育たないのでしょう。

    結局ダメなものはあきらめ、簡単に育つものを植えていくしかないと思っています。

  3. kita より:

    そちらは相当雨が降ったようですね。
    被害状況は如何ですか。

     ベリー園は地形的に、がけ崩れ等は発生してないと思いますが車で移動するときは要注意ですね。
    幻の滝がまた見えるのでは、見えたらUPください。

    気を付けてお過ごしください。

  4. うりこ より:

    昨日の雨は本当にすごかったです。今日はしょぼしょぼした降り方に変わりましたが、まだ止んではいません。
    まあ、大きな被害はないと思います。植えたばかりのものが倒れたりしているかもしれませんが、雨が止まないと動きが取れません。

    崖崩れでストップしているのは、島民の足として不可欠な海沿いの県道ではなく、登山口に向かう道のようです。
    海沿いの道は、ほぼ平らな所で崖崩れは、起きようがありません。

    霧も深くて、モッチョムは全く見えません。