イヌビワが鈴なり。夏の実は秋の実と比べれば、甘くないですが。それはそれなりにおいしいと思います。おいしい時が一瞬で過ぎてしまうのが、難しいところかもしれません。写真の赤いのは未熟で、黒いのはよく見るとシワがよっていて過熟。どちらも口に入れないほうが無難です。
食べてよいのは下の写真のように黒くてピカピカしてはちきれているもの。秋にはこのような実からは蜜が滴ります。雨に濡れているのでちょっと見にくいかもしれませんが。
![](https://i0.wp.com/yakushima-berry.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_20210717_0947292133-1.jpg?resize=981%2C711&ssl=1)
もちろん、実が大きな最新品種のブルーベリーなんかと比べたら、なんだけれど、これは比べるほうが無茶というものです。イヌビワはここいらでは手を焼く雑木で、めちゃめちゃ丈夫、ブルーベリーみたいに手をかけてあげる必要もないわけですから。
イヌビワの実の味は個体差が大きく、まずいものが多いです。園地に残されたのは、実が一番おいしかった木です。秋の一番おいしい時の実は、小粒のイチジクといっても通ると思います。
それなのに、私が参考にしているサイト Useful Tropical Plants では、味の評価が5段階評価の2になっていました(学名ficus erectaで検索してみてください)。手を焼く雑木であるハドノキの実と同じ評価です。これではイヌビワがかわいそう。ハドノキの実はサルの好物だそうですが、甘みも酸味もなくて、毒はないから食べられるというレベルだからです。Useful Tropical Plants の筆者は、まずい木の、しかも食べごろでないイヌビワを食べたのかもしれません。
さて私はおいしいと思うけれど、挿し木して増やすのはどうかなあ。ちょっと考えます。
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