夢の田舎暮らしグッズを手放す

宅急便でお引越し

藤野に引っ越した時は、はじめての田舎暮らしで、いろいろなものを買い込みました。
例えば、こんなザルとか。
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こんなザルを使って、切干大根なんかをこしらえようと思ったのです。
しかし、冬は寒い藤野でも、一年中畑で新鮮な野菜が取れ、野菜を加工して保存する必要はありませんでした。
おなじ理由で買い込んだ漬物樽も数回使っただけで、お蔵入りしました。

実際の田舎暮らしは、都会で夢見ていた田舎暮らしとはだいぶ違っていました。
とにかく忙しい。
畑は常に待ったなしの状態で、生活の細かい所に時間をかけている暇は全くありませんでした。

そんなわけで、かつお節削りとかセイロなども使ったのは最初だけ。

だいたい、自分で作った野菜は、形もそろっていないし、虫食いもあったりして、スーパーで買ってくる野菜より、だんぜん手がかかります。
しかし、「野菜を自給する」は譲れないので、手がかかってもやり通しました。

そうすると、他のところは徹底的に手を抜かないとやっていけません。
便利な道具がある中で、あえて手がかかる道具なんて使えません。
これから先も、そんな道具を使っている暇はないでしょう。

引越しを機に、これらの道具はすべて手放すことにしました。

ヤフーオークションなどで時間をかければ、売れるかもしれないと思いましたが、引越しが迫ってそんな時間はなく、ほとんどのものは、地域助け合いサイトのよろづ屋にアップして、貰い手を探しました。
それでも貰い手が見つからない特殊なもの、例えばペットサークル、ペットキャリーの類も、ジモティーであらかた貰い手が見つかりました。

よろづ屋で名乗りをあげて、すり鉢などを取りに来た人に丁寧にお礼を言われました。
「捨ててしまえば、手間がかからないのに、手間をかけて貰い手を探して頂いて、ありがとうございます。」

確かに自分では動かしようもなかったトレーニング機器や本棚と違って、道具類は、軽トラに積んでクリーンセンターに持ち込むのが、一番手がかからないやり方でした。
洋服もクリーニングなんかしないで、全部古布として資源ごみに出してしまうのが、時間と手間の節約だったと思います。

でもねえ。使えるものを捨ててしまうのは、やっぱり忍びない。
時間をかけても、物が生きるほうが、私はうれしいです。

そして、これからは極力、物を買わない生活を心がけようと思います。

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