伐採が始まる。

開墾

 1町8反と言っても、地目が畑のところに家を建てるには、面倒な手続きを踏まなくてはならないし、たくさん待たされたあげく、許可が下りないこともあります。簡単に家を建てられるのは山林の部分だけです。一見同じような森に見えますが、畑は放置されてから日が浅いので、太い木はありませんが、山林には一抱え以上もあるモチやタブ、杉の木が生えていて、これを掘り起こして家を建てられるようにするには重機を入れざるを得ません。どうせ重機を入れるなら、ついでに畑全部を整地してもらったほうが手間が省けます。というわけで、1町8反のほとんどをやってもらうことにしました。
 そして昨日、重機が到着しました。よく見かける小さいのじゃなくて、めっちゃ大きいユンボでした。
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そして一日たってみたら、こんなに開けていました。
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伐採をお願いしたのは、中村重機さんで、腕がいいと評判の人です。
お会いしてみて、重機の操作がうまいだけではなく、美意識が高くて、仕事にこだわりを持っていることがよくわかりました。
私の土地を見て、開口一番、「こっち側を切ったら、海が見えるんじゃないかな。」と言いました。

海や山に囲まれて育った人たちにとって、この景色は当たり前らしく、地元の人の多くは景色に価値を見出しません。
オーシャンビューに感心するのは都会人だけと思っていた私に、この最初の言葉はとても印象的でした。

残念ながら、家を建てる予定の場所からは、海は見えません。
敷地のもっと上のほうなら、海も見えますが、道路からうんと離れてしまうので、そこまで道をつけるとすると大変な出費で、あきらめざるを得ませんでした。
しかし、伐採が終われば、間近にモッチョム岳を臨むことができるはずです。
これで、十分です。

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