この家が建つまで借りていた借家には、シロアリの被害の跡が見られました。それでも倒壊はしていません。また、行きつけのお店の床に不思議な模様を発見して「これなんですか」って聞いたら、「シロアリだよ。」 でも、このお店も普通に営業しています。
ここではシロアリは身近なものです。6月には、シロアリの羽アリが大挙して家に押し寄せます。ここの住人にはおなじみの流し虫です。夜8時ころに現れるので、八時虫の異名がありますが、結構正確に8時です。この流し虫に過敏になって、電気を消したり、ヒステリックにつぶしたりする人もいますが、アメリカカンザイシロアリを除けば、シロアリは上からくることはほぼなく、床下から侵入します。
ここに来るまでは、シロアリ対策なんて考えてみたこともありませんでした。シロアリのなかで建物に被害を及ぼすのは、主にイエシロアリですが、前に住んでいた藤野は、イエシロアリには寒すぎるようです。分布図を見ていただければわかるように、イエシロアリがいて家屋に被害が出るのは、西南暖地に限られます。九州以南はシロアリ天国ですね。ここの冬は快適ですからねえ。ダニにもシロアリにも快適なんでしょう。
というわけで、ここではシロアリ対策は必須です。だから、床下の消毒ができるように、床の高さを国が定めた基準より高くするのが普通です。国の基準の高さにしたら、人が床下に入って消毒作業をすることができないからです。我が家はすでに1回目の消毒を済ませました。5年は有効だそうです。
それなのに、移住者がシロアリについてよく知らないのにつけこんで、国基準で家を建ててしまう業者が結構いるんです。ここで家を建てるなら、建築業者は慎重に選ぶ必要があります。取り返しがつきませんからねえ。
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