訃報が届く季節

年賀状のやり取りだけが細々続いていた人の訃報が続けて届きました。そのうちの一人は私が生まれ育った東京本所横川町でお世話になっていた電気屋さんです。享年96歳。藤野に越してからはお会いしていないので、最後にあったのは24年以上前。まだ現役という感じでお元気でしたが、すでに70を越していたんですねえ。それからは年賀状のやり取りだけが続きました。この電気屋さんがなくなって、私たちが横川にいたころを知っている人は、親せきを除いてすべて鬼籍に入ってしまいました。

亡くなったのは1月15日ということで、「えっ、今年直筆の年賀状もらってたよね。」と思って、今年いただいた年賀状を探したのですが、どういうわけか今年の分だけ、見つかりませんでした。母が亡くなった時、それをお知らせするために、年賀状をいつもの場所から持ち出した記憶はあります。その後、返さなかったようです。それなら手近な場所にあるはずなのに、結局見当たりません。

電気屋さんから今年の年賀が来ていたかどうかは確認できませんでしたが、多分来ていたと思います。来ていなければ、私が「えっ、亡くなったのかしら」と考えて、記憶に残っているはずですから。

最後までかくしゃくとして頭もしっかり。みんなこうありたいと思っているだろうけど、なかなかねえ。あやかりたいものです。

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