草をもって草を制す

開墾

屋久島で果樹を育てる時、一番の問題は雑草です。
みんなが草が大変だよっていいます。

だから、ここいらの農家で除草剤を使わない人はほぼいません。

私も多少は仕方がないかと思うものの、年がら年中、除草剤をまくのはいやなのです。

そこで、考えているのは、草をもって草を制す。
優秀なグランドカバーであるarachis pintoiで農地を覆ってしまうことです。

通称名はperennial peanut(ペレニアルピーナッツ)で、名前から知れるように、ピーナッツの仲間です。
地中に豆ができますが、小さくて食用にはなりません。
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霜にあたると地上部がダメになってしまうし、地面が凍結するようなところでは、地下部もダメになってしまうので、日本では使えるところが限られます。

草丈が低く、地面をびっしり覆うので、雑草抑制効果は、他のグランドカバーとは比べ物になりません。
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おまけにマメ科で果樹園の下草に使えば、窒素肥料を節約できるということで、現在、世界中の熱帯亜熱帯に野火のように広まっています。
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フロリダのnurseryに屋久島の気候を説明して育つかどうかを問い合わせたところ、とてもよく育つだろうという解答を得ました。
まあ、nurseryのいうことはあてになりませんが、これだけ広まるということは、どこでも育つという証明みたいなものですから、ここ屋久島でもいけるでしょう。
これで地面を覆うことができるかどうかに、屋久島ベリーガーデンの将来がかかっています。

これを導入するにあたって、結構面倒な手続きを踏まなければならず、代理店を頼まなければならないので、同時に日本では手に入りにくい苗をこの機会に輸入してしまおうと考えています。

コメント

  1. ナツ より:

    いいですね。
    日々雑草との戦いに明け暮れています。
    果樹園の下草に入手する場合少し種を分けて下さい。

  2. うりこ より:

    はあい、お分けします。
    楽しみにお待ちください。