はるさんの前の犬、ともちゃんが逝ってから、はるさんが来る前の間、つまり15年前、私たち(母と私)はイスタンブールの弟のもとへ遊びに行きました。
だから今度、はるさんが逝って、てんちゃんが来るまでの間、藤野に帰ることにしました。
母は藤野が好きでした。こっちにきてからも徘徊してましたが、本人は藤野に向かっているつもりだったようです。
ともちゃんは藤野しか知らないし、はるさんだって、6歳までの一番元気な時を藤野で過ごしました。
たぶん、みんな藤野に帰りたい。
というわけで、一人と2匹の遺品や遺骨の一部を、藤野の山に持って行こうと思い立ちました。
さて、どの山がいいだろうと考えて、かつての我が家(吉野部落)が良く見える相模川の対岸の日連アルプスの稜線(冒頭の写真)のどこかにしようと決めました。
稜線から見た吉野です。目印の火の用心が良く見えます。かつての我が家も見えています。

日連アルプスには、ともちゃんやはるさん、お母さんと一緒によく登っていました。
はるさんの足元にあるのは二十丁目の道標。稜線の最初のピーク金剛山の頂上までもう少しです。

ともちゃんの左上に、稜線の最後のピーク、日連山と宝山を示す道標が見えます。

久しぶりに稜線を歩き、「こんなにきつかったっけ」と自分の老いに愕然とし、かつての母の健脚ぶりに呆然としました。鍛えなおさないと。
一人と2匹は八坂山のピークに眠っています。
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