猿の侵入経路

日々の暮らし

藤野にいたころ、猿の害はすごいものでした。
真昼間の庭先に、猿がちょろちょろしているのは、ごく普通の光景でした。
猿は賢いので、こちらが石を投げて届くような所には寄ってきません。
射程距離の外側で、悠然とこちらを見返しているのです。
畑を荒らしに来るとき、収穫物を入れるレジ袋を持ってきていたという話も聞きました。

我が家の畑は幸運にも、国道20号線と中央高速とJRに挟まれた一角で、猿やイノシシやシカに畑を荒らされることがありませんでしたが、この一角を除けば、イノシシよけのトタンの上に、シカよけの金網を張り、さらにその上に猿よけの電気柵を巡らせなければ、何も収穫できない有様でした。

ここへ来てから、猿を見ることが少なくなりました。
半年の間に2回しか見ていません。

1回は尾之間で、もう1回は鯛の川の川筋で見かけました。
鯛の川は、原と麦生の境を流れる川で、川筋には電気柵が張り巡らされています。
ありがたいことに、猿がいたのは電気柵の向こう側でした。

猿は目と鼻の先まで降りてきている訳ですから、ガードを緩めたら、あっという間に畑に侵入してくるでしょう。

原は集落全体を電気柵で囲っていますが、それでも猿は、人が気が付かなかった隙間を見つけて侵入するようです。

人は侵入されてから、その侵入経路を必死で探索して、それを塞ぎます。
これは、塞がれた侵入経路です。
ここから橋の下にもぐって侵入していたのです。

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これからも猿と人の知恵比べが続きます。

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