土地売買についての温度差

土地の売買&登記

3条申請について、移住者は大げさに考えすぎていると言いましたが、土地の売買についても同じことが言えます。

「農家は土地を売りたがらないから、探すのは大変だよ。」と言われていましたが、私が土地を買ったことがわかったとき、近所のミカン園の主に「えっ、あんなとこ買ったのか。じゃあ、その隣の家の山林もどうかね。現状はそんなに変わらないだろ。」と言われてしまいました。今、整備しなければ使えない畑なんか売れないから、売れるならば、売ってしまいたいというのが、地主さんたちの本音のようでした。
確かに現状は山林です。スプリンクラーがあるからかつては畑だったってわかりますけど。
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昨年不動産屋と地主さんに案内されて平内の農地を見たときは、反70万でも、そんなに安くは売れないと言われました。「反100万くらいですか?」と聞いたら、それでも不足のようでした。あの時「反70万でいいよ。」と言われていたら、買ってしまっていたかもしれません。なんせその前に別の不動産屋に案内された土地は、山林でしたが、反ではなく坪6000円でした。反に直せば1反180万です。どの不動産屋も、この屋久島でそんなに安く土地を売る人はいないと力説していました。農業委員会が提示した金額と同じくらいの金額を言ったのは安房にある屋久島不動産だけで、この不動産屋は信頼が置けると思いました。このあたりの地主さんにも、今の相場を知っている人とそうでない人がいて、ここへ来てからも1反70万なんかじゃ売れないと言われたことがあります。

70万の農地を買わないで済んでよかったと思っています。
一度だけ電話で相談した麦生の区長さんは、「土地は相場で買って下さい。そうしないと禍根が残ります。売ったほうも買ったほうも、ここに住んでいるわけですから。」
私は不動産屋にまつわる禍根をたくさん聞いています。
彼らはここに住んでいるわけで、禍根のなかで暮らしています。
根性がないとやれない商売だと思います。

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