オールスパイスとイエルバマテ

果樹

 peach palmの種を買おうとして、同じ種屋にオールスパイスの種があるのをみて、うっかり買ってしまいました。

これがオールスパイスの花です。
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 種は安いので、つい調べる前に買ってしまいます。
 買ってしまってからオールスパイスの育て方を検索してみると、中南米以外では育たないという記事を見つけました。
ひょえー。失敗です。
しかし、中南米以外では育たないというのも妙な話です。
気候が似たような東南アジアでは育たないということでしょうか?

 それでさらにしつこく調べたところ、現地以外では種が発芽しないことがわかりました。何とか言う鳥の消化管を通過しないと発芽しない仕組みになっているのです。
 こういう種は他にもあります。マテ茶にするイエルバマテも現地で生息するインコの消化管を経ないと発芽しません。

 日本のイエルバマテに関する記事は古いもので、中南米でしか育たないと言い切っていますが、実は発芽しないだけで、現在はUSAでもオーストラリアでも苗が売られています。苗は挿し木でいくらでも増やせるし、苗を育てるのは温度さえあれば難しくないのです。そうでしょうねえ。中南米ではあんな広範囲で生育する木なのですから、環境に順応する力は強いはずです。

 ただ、オールスパイスに関する記事は、もう少し詳しく、フロリダでは花は咲くけど、実はならないということでした。うーん、原因は何かなあ。受粉に現地に生息する虫の媒介が必要なのかなと考えたのですが、答えはもっと簡単でした。実は木に雌雄があったのです。つまり1本ではならないのです。

 オールスパイスの原産地では、オールスパイス栽培の利益を守るために、苗木の海外持ち出しに厳しく目を光らせています。その監視の目をくぐって1本の木を持ち出したものの、実はならず、なぜならないのかがわかるまでに時間がかかったということです。

 オールスパイスの苗はAUSのdaleys fruit nurseryでも売っています。ただここでも雌雄の木をそろえてはいないようで、実はなりませんと但し書きをつけて販売しています。ハワイでは実がなっているということなので、もう少し待てば、雌雄の苗が揃うかもしれません。

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